研究成果が表明するフコイダンの力
フコイダンが発見されたのは1913年で、今から100年以上も前のことです。
見つけたのは1477年にスウェーデンに創設されたウプサラ大学に所属していた科学者のH・Z・キリン氏で、ヒバマタ属の学名から命名されました。
ウプサラ大学は北欧最古の大学で、ヨーロッパでも最も権威のある研究機関として知られています。
これまでに教員や卒業生などの大学関係者がノーベル賞を受賞していることもあり、海外の科学者たちの間でも研究されている栄養素です。
日本では九州大学をはじめ、鳥取大学が民間企業の研究室と合同で研究を行うなど、さらなる研究が続けられています。
特に注目されるようになったのは1996年の日本癌学会で制癌作用についての報告がなされてからで、フコイダンを豊富に含んでいるコンブやもずく、ワカメにメカブなどの褐藻類に多いことが証明されました。
フコイダンは硫酸化多糖の一種で、強い粘質性を持っているのが特徴です。
昆布やメカブなどのネバネバ成分やぬめり気がそれに該当し、栄養素は食物繊維にあたります。
アポトーシス作用と免疫力強化作用、血管新生抑制作用が3大作用と言われており、日本癌学会の発表でもこれらが癌の抑制に大きく関与していることが報告されたのです。
九州大学での研究を担う第一人者の白畑教授が研究を開始したのは2002年で、再発・転移した進行がんの患者さんの腫瘍が投与によってなくなったという驚きの治療効果が医師から伝えられたことによります。
現在は研究成果により低分子化した方が効果を高めることが分かっており、ナノカプセル化技術を駆使した株式会社バイタルモアの製品などが注目を集めています。